連日天気のいい札幌。
気温は連日30度ちかく。真夏ですね。
そして、ここ札幌にはこの季節が似合う方がいらっしゃいます。
7月の授業【祭りだワッショイ! 御神輿をかつごう!】の先生、
神輿会 札幌四番街祭好會 副頭 松田尚実さんです。
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笑顔がすてきな松田さんに、御神輿のこと、祭好會についてうかがいました。
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●御神輿を担ぐきっかけは何かあったのですか?
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私は田舎育ちですが、地元の祭りでは神輿を見たことも担いだこともなかったのね。
20代のある年、札幌の街中で、たまたま神輿渡御を見たときに、
なんだか胸が熱くなってくる感覚があって「お神輿ってどうしたら担げるんだろう?」と漠然と思っていたら、ある日、四番街で、半纏を着たお兄さんとお姉さんに「お神輿担ぎませんか?」と声をかけられたのが始まりです。
ワケも分からず当日を迎え、ただ汗だくになって担いでいたら、祭好會の方々が、とっても温かくてね。
「大丈夫か?」って気を遣ってくれて、意識が朦朧となってきた私を神輿から引っ張り出してくれたり、直会では、向かいに座ったオジサン(現副会長)が、盛んに酒を勧めてくれて神輿について熱く語ってくれたり、なんか都会のど真ん中で、ずいぶん田舎的な温もりに触れたような感じがしました。
で、神輿の後の高揚した気分と酒に酔ったせいで、その直会の席で、祭好會の女性の袢天にビールかけちゃった。
そしたら当時の小頭に、も~身体が竦み上がるくらい叱られた。「神輿担ぎにとって袢天がどれだけ大切なものか解るか!」ってね。
そんで「まぁ今回は初めてだから許してやるけど、お前、元気あまってそうだから祭好會に入るか?」と・・・
首を縦に振るしかないでしょ。
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(副頭はムードメーカー。御神輿を担いでいる時に副頭が見えると安心します。)
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●御神輿を担ぐことで印象深い思い出があったら教えてください。
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先輩たちに教わった神輿のいろは、今でも思い出しては反芻してるよ。
「神輿のハナ(担ぎ棒の先頭)に入ったら1分でも30秒でもいいから自分の力で上げろ」
「どんなに苦しくても笑って担げ」
技術の前にまず心意気や見栄が、祭りでは肝心なんだってね。
そうして、少しはいっぱしの担ぎ手になったつもりで神輿を担ぎに行ってて、
小樽の潮まつりの渡御で、ハナを担ぐチャンスが巡ってきて、目一杯担いでいたつもりだったんだけど、
すすきの北祭會の大ベテランの方に、ポンポンって肩を叩かれて「おつかれ」って早々に出されちゃった。
情けなくて悔しくてね。
力量不足ももちろんだけど、もひとつ「神輿は顔で担ぐんだよ」って教えも思い出した。
俺はまだまだ顔売ってないやと。
それからできるだけあちこちの神輿に行って担がせていただくようになってね、
そうするといるんだね、名前も知らないけど、この袢天のコイツと一緒に肩入れると妙に合う!って奴が。
身長はもちろん、振幅やリズムが同調すると、神輿を上げる時ふっと軽くなる感じ。
その感覚が来たときは、もう脳内モルヒネ出まくり! この瞬間が少しでも長く続いてくれーって思うよ。
それがさらに4本の棒でそろったら、そういう時は、傍から見ても神輿は粋で綺麗に上がってるもんさ。
「どうだい!」ってもんだね。
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(右側の”ハナ”を担いでいるのが松田さん)
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●御神輿を担ぐとこんないいことが!なんてありますか?
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年寄りが元気なことかな?
祭好會には10代から70代まで幅広い会員がいるけど、特に年寄りが元気だね。
俺も来年50歳だけど、まだしばらくは現役の担ぎ手でいたいんだよね。
神輿は何年やっても上手くなったり下手になったり一進一退。単純なんだけど飽きないんだよ。
祭好會の仲間は、世代も仕事もいろいろだけど、損得関係ないところで付き合って単純なことを馬鹿みたいにやって一緒に汗流してるでしょ。
それを毎年、何年もやってると、ただの友達とも違う関係ができてくる、そういうコミュニティっていいよ。
札幌の中で、愛着を持てる街ができたってのも良かったな。
四番街で生まれ育ったわけでも、商売やってるわけでもないけど「自分の街」って思ってるもん。
それは祭好會をつくった四番街の方々のおおかげでもあって、札幌っていう薄っぺらな都会の中で、そのド真ん中で、伝統や人との関わりを大切に守っていこうとしてらっしゃる。
どんなに商業ビルが建ち並んでいても、あそこはやっぱり商店街で、気概のあるおじさんが頑張ってて、それを継ぎ繋ごうとする人もいる。
そんな生きてる街に、ほんの一端でも関わらせていただいてるのが、誇りだね。
もちろん日本の伝統文化に関わって、神社のことを学んだり、礼節や作法など、日本人が本来持っていた心を再認識できたのも良かったね。
神輿の話になるとつい長々と語っちゃうんだけど
一番はさ、
やっぱり神輿の後のビールが、めっぽう旨い!ってこと。
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御神輿を通して、まちに触れている松田さん。
まちに触れている、そして人にも触れているんですよね。
御神輿を担ぐというシンプルな目的を、目標をもって行なう。
そこにはあたたかな人情がたくさん感じられますね。
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まだまだ語り足りていない!ということで、この続きは是非、授業で、
そして、11日の直会(なおらい)で語っていただくことにします。
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そして。この授業の締め切りをちょっとだけですが6/30(水)まで延長します。
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ちょっとでも気になったら、
是非、授業にお申し込みください。
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【文化】
*写真は今年5月の三吉神社例大祭の時のものです。