「つくろう学科」は、まちのクリエイターが先生となり、生活の中に”創る”きっかけをつくります。

旭川ツアー午後の部、~匠工芸からクラフト&デザイン タンノ

さて、織田先生のご自宅で、

「本物」に囲まれる豊かさを目の当たりにした私たちが(素敵なランチタイムの後)

次に向かったのはオリジナルデザインの家具たちが高い評価を得ている「匠工芸」

この日の授業、二人目の先生は匠工芸の中井啓二郎常務です。

中井先生は学生時代から各種のコンテストで賞を獲得されている

インテリアデザインのスペシャリスト。

特に椅子のデザインでかなりの数を商品として世に送り出しています。

まずは先生がこれまでデザインされてきた椅子の数々を拝見。
デザイン、素材、構造等、本当に多種多様な椅子ですが、

先生のお話を伺うにつれて、

そこに込められた共通の価値に気付かされます。


それは、使用者がいかに心地良く、便利に使えるか。
たとえば人間の骨格に関する知識、

たとえば人間が食事の時、お茶を飲むとき、デスクで読み書きするとき。
そういった深い洞察が中井先生の家具設計に散りばめられていました。

続いて一行は階下の工場スペースへ。


残念ながらこの日は可動していなかった工場ですが、

その行き届いた清掃・整理具合に一同驚き。

事故災害の防止はもちろん、

安定した品質の製品を届けるためにも、

整理整頓は第一に重視しなくてはならない項目なんだとか。


ともすれば設計者の独り善がり的なデザインが溢れる中、

中井先生、そして匠工芸が生み出す「使用者の目線にたって」デザイン、

製作された家具や小物たちは、

間違いなく織田先生から学んだ「本物」でした。

そしてこの日最後の先生は、

中井先生の盟友でもあるクラフト&デザイン タンノの丹野則雄氏。


ご子息であり弟子でもあるWork Studio 雅の丹野雅景氏とともに、

独創的でハイクオリティーな木工作品を製作しています。

共同の工房を訪れて目を惹いたのは、

無骨な工作機械とその間に置かれたデスク上で柔らかな存在感を持った小さな木工作品の数々。

試作品や製品になる前の部品たちはどれも繊細でぬくもりのあるな木の表情と質感を保ったまま、

使い勝手の良い日用品へと組み上げられていきます。
出来上がった作品を手に取ると、

木そのものの弾力や小さなバネ、

細やかな木組みを使った細工に作り手である丹野先生の技量が

素人である私たちにも伝わってきます。

「ノミや彫刻刀で削るのと違って機械さえあれば誰にだって出来るんですよ」

なんて謙遜とも冗談とも取れる言葉を発する先生ですが、

そんなはずがないのは作られたモノたちを見て触れれば理解できます。


木工に、美しさ、使い勝手の良さ、質感の良さなど、

自身のこだわりをとことん詰め込んで製品化する、

そして製品化したあともその改良に余念が無い姿にやはり「本物」を生み出す職人の姿をかんじました。

駆け足で、またギュウギュウの内容で過ごした日帰り旭川ツアー。

学生時代の修学旅行とは違って、本当にたくさんの学びを得ることができた貴重な体験でした。

そして帰りのバス、皆さんがどのように過ごしていたのかは、

すっかり眠りこけてしまった私には知るすべもありません。

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