札幌オオドオリ大学

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授業詳細

【しごとシリーズ授業】

自分のまちでのはたらき方 3

2012年10月13日(土) 17時30分 ~ 19時30分    教室:kino cafe
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*本授業の抽選は2012年10月3日(水)に行います。
(抽選予約受付は10月2日(火)24時までとなります。)
抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は
2012年10月10日(水)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。

<この授業の参加費について>
参加料として1500円頂きます。そのうち500円は場所を提供頂くkino cafeさんへ、
あとの1000円は「しごとシリーズ」で制作する本の印刷費貯金にします。
本が出来上がったら参加者みなさんにプレゼントする予定です。詳細は近日中に発表します。
ぜひ楽しみにしていてください。
(小学生以下、中学生、高校生、大学生はkino cafeさんでの飲み物代:500円だけ頂きます)

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就職してから思うこと、フリーランスで思うこと、起業してから思うこと。
フリーターとして思うことや就職活動のなかで考えること。
将来の夢は?なんて質問されて悩むこと。
職種や仕事の内容ではなく、「はたらく」って?「はたらき方」って?

自分ではない誰かの「はたらき方」から、
自分の毎日に生かせるヒントがあるのではないでしょうか。

今回は誰もが知っているシアターキノの中島さん。
20年前の立ち上げより前から今に至るまでの中島さんのはたらき方から、
みんなでこれからのはたらき方を考えていきます。

中島さんのインタビュー@はたらきっぷWEBは、
こちらからアクセスしてみてください。授業前の予習にどうぞ。
「なければつくる。それがシアターキノの原点」

<授業コーディネーター:はたらきっぷ編集委員>



***過去のシリーズ授業***

第1回目「自分のまちでの働き方ーほかにはない。だから、おもしろい」(2012.02.11)
http://odori.univnet.jp/subjects/detail/77

第2回目「仕事を考える方法、はたらき方について知ってみませんか?」(2012.09.11)
http://odori.univnet.jp/subjects/detail/107



*この授業は、札幌広域圏組合との協働授業です。

中島 洋 / シアターキノ代表

1950年山口県下関市生まれ。90年代にミニシアターが次々に閉館されていくなか、札幌にミニシアターを残すのが自分の役割と考え新たにシアターキノを1992年にオープン。他に札幌国際映画祭実行委員、ジャパンプログラムのディレクター、NPO法人北の映像ミュージアムの理事、北星学園大学、札幌学院大学での非常勤講師や、セミナーの講師など様々な文化活動に積極的に携わっている。
シアターキノのWEBサイトはコチラから

今回の教室:kino cafe

住所:札幌市中央区狸小路6丁目南3条グランドビル2F
地図を見る

<当日の連絡先について>
電話:070-5067-5320

①授業当日午前10時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②場所についてのお問合せや、やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。


レポートタイトル:シアターキノ中島さんのはたらき方を知り、自分のはたらき方を考える。

10月13日、シアターキノのお隣にあるkino cafeにて、
しごとシリーズ授業第3回目となる「自分のまちでのはたらき方」が開催されました。
札幌近郊ではたらいている方々のはたらき方をご紹介しているサイト「はたらきっぷ」と、
オオドオリ大学の共同企画による授業。

「はたらくって?はたらき方って?誰かのはたらき方から自分の毎日に生かせるヒントがあるのでは。
みんなでこれからのはたらき方を考えよう。」という趣旨のもと行われました。

今回の先生は誰もが知っている「シアターキノ」代表、中島さん。
※中島さんのインタビューは「はたらきっぷ」にてご紹介しています。
http://koukan-ryugaku.com/sapporo/interview/120903.html

参加者は20~30代の方々がほとんど。
「はたらき方」に興味があるかた、「シアターキノ」が好きなかた、
中島さんに興味があるかたなどなど、目的や年齢、職業もバラバラな方たちで
kino cafeはあっという間にいっぱいに。約30名の方が参加してくれました。


1.授業スタート:「幻の光」鑑賞

5分ほど遅れて17:35、授業がスタート。
本日の流れを説明したあと、周りの方と3人位で最近読んだ本についておしゃべり。
その後、中島さんのインタビューへ。
まず始めに「幻の光」という映画の1シーンを鑑賞。監督は是枝裕和さん。
「夏の暑い日に燦々と太陽が出ていて、縁側でスイカを食べているシーンです。
 とっても暑そうな感じに見えるでしょ?これ、実は撮影を真冬にやっているんです。
 2月の石川県の能登でやって、夏のシーンにしているんです。」
「映画って、こういうふうな嘘をいかに本物らしく見せるかが勝負。
 観客をいかに騙せるかというテクニックが、映画のテクニック。
 そんな挑発をしてスタートします。私の話していることは、嘘かもしれないということですね。笑」
そんな中島さんの第一声から始まったインタビュー。


2.インタビュー:5つの質問

5つの質問に中島さんが答えていき、ファシリテーターである猪熊さんが
紙に印象的な言葉を書いていく形式で、授業は進みます。

・はたらく原点はなんですか?
・仕事で大切にしていることは?
・夫婦の役割は?
・KINOを運営して中島さん自体が変化したことって?
・最近、中島さんが気になることは?


【全ての原点は、大学時代の実施上映】

映画は映画館に行かないと観れなかった時代、仲間達と北大にあった35mmの映写機を使い、
1年かけて実現させました。自分たちの手で何かをやる事は大変だったが、その満足度は計り知れないものだったとのこと。お仕事では、生活と同じで小さな積み重ねと原点に返ることを大切にしているそうです。


【映画を選ぶ時に大切にしている基準】

「支配人であり奥様である中島ひろみさんと映画のセレクトがぶつかることはないんですか?」

との質問に

「好みはかなり似ているんですが、違うところは当然あります。
 上映している全ての映画を面白いと思っている訳ではありません。
 私の個人映画館ではないし、映画を面白いか決めるは観客。
 ぼくらが映画を選ぶ基準は、多様性と可能性。
 多様性は、できるだけ世界にいろんな作品を紹介するということ。
 可能性は、これから活躍する作家を紹介すること。バランスを考えてやっています。」
と答えてくださいました。

どういう基準で選んでいるのか、観客側からだと解らないので、
好き嫌いで選んでいるのではないこと、大切にされていることを知ることができて良かったです。

【善か悪か、白か黒か、そういう社会の傾向】が、気になること。

「日本人は『ファジー』という表現をされている時代もありハッキリとした表現をするのが苦手ですが
 僕はその素敵な曖昧さを大切にしたいと思っています。100%完璧な人なんて居ない。
 悪いところも、良いところも誰にだってある。好きなところも、嫌いなところも。
 それが良いと、僕は思っています。」とおっしゃられていました。
曖昧なことは良くないとなんだか勝手に思ってしまっていたので、
お話を聞いてなんだかとても嬉しい気持ちに。
曖昧さを、日本人らしさだと捉える考えが、まさに素敵だなと思いました。

静かな空間の中響く中島さんの言葉の数々に、静かに衝撃を受けながらお話を聞いていました。
キノに対する思い。色々なことがあって、色々な人の思いがあって、今ここにキノがあること。
はたらく中で大切にしなければいけないことを、教わった気がします。



3.休憩(10分)&質問タイム

3人1チームで中島さんの話を聞いてどう思ったのか、15分ほど話し合いました。
「キノが好きだったので、考えを知ることができてまた好きになった。」
「夫婦での役割分担が理想的。」
「キノで映画を観たことはないけど、観たいと思った。」
「中島さんのファンになった。」
などなど、様々な意見が飛び交いました。

質問タイムでは、3人の方が洋さんに様々な質問をしていました。

Q:「洋さんはエリートコースのかたに、どう思われていますか?」
A:「映画にこだわってやってきたことを、そんなに評価はされていません。」

Q:「洋さんは、彼らをどう思いますか?」
A:「うらやましいなと思います。笑 でも、僕自身はこの人生で良かったと思います。
そう言うと思います。この人生で満足してはいます。」

Q:「1年間で250本くらい映画を観ているそうですが、
見飽きたり、先が見えてしまったりすることは?」

A:「仕事なので、当然つまらない作品もあります。
それをひたすら観るのは結構大変で、見飽きることもあります。
でも、先が見えるというのはまた違います。CMや予告など、
どうしても情報が入ってしまうので、ストーリーをどうしても思い浮かべてしまいます。
私は、自分の価値観と違う、考えと違う、違うことが起こる、世間と違う、予告編と違う、、、
色々な要素があった時に『どうして?』と考えている時が、すごく面白い。
最初から思っていた通りだとつまらない。
自分の好きな映画は、自分の価値観や考えをおびやかしてくれるような映画。」



4.「どうして就職するの?」

その後は中島さんからのテーマ、
「どうして就職するの?」について同じメンバーで話し合いました。
中島さんが自分自身就職をしていないからどう思っているのか気になるとのことでした。
それぞれ答えが出て、チーム毎に発表!

・「1つのステップとして」
・「雰囲気」
・「生活の保証/やりたいこと=今の仕事(就職)」
・「目的のため」
・「社会とのつながり」
・「やりたい事のための通過点」
・「生活のため」
・「自己実現」
・「消去法」
・「誰かのため」
・「楽だから」
・「バタフライエフェクト」などなど。

そんな様々な答えにも、中島さんは「全てが正しいと思う。」と一言。
就職することが当たり前となっている世の中だからこそ、一度立ち戻って考えたいテーマです。


5.クローズ、記念撮影

その後は、自分のしごと観を紙に書いてもらって、お持ち帰り。
授業はクローズに入り、生徒のみなさんにはヒゲが配られました。笑
フライヤーのモチーフにもなっているヒゲは、洋さんからアイディアを得たもの。

はたらき方は人それぞれで、同じことが起きても見方や考え方が違ってくるという所から、
見る人によってはヒゲが髪にも見えるような、だまし絵チックなフライヤーになっています。
みんなでヒゲをつけて、楽しく記念撮影!

約2時間の授業も無事に終了。しごとシリーズ授業、まだまだ続きます!
11月には、少し変わった授業も予定していますので、ぜひ次回もお楽しみに。

(レポーター:はたらきっぷ編集委員 江川 南)

===

自分のまちでのはたらき方 3

誰かの「はたらき方」から、自分にとっての「はたらくって何?」にヒントをもらおう。という、ドリ大しごとシリーズ授業の3回目、「自分のまちでのはたらき方 3」。

狸小路の一角にある隠れ家的なカフェ「キノカフェ」が今日の会場です。人でびっしり埋まったカフェ。本日の講師、シアターキノの中島洋さんは、こんなセリフから授業をスタートしました。

「シアターキノ、来たことない人、手を挙げて!」
「次、10回以上来てる人!」
「じゃ、100回以上は?」

さすがに100回はいないようです。

みんなの顔がちょっと和んだところで、「最近読んだ本」について参加者同士でちょっとおしゃべり。そして、いよいよ授業本番です。

最初に映画「幻の光」から、夏の縁側のシーンをみんなで観賞。

中島さん : 実は、冬に撮影してるんです。すごい強い光をあてて、がんがんストーブをたいて。
で、俳優さんたちは(映像の中で)「あ~、暑い」とか言っている。
「ウソの世界を、いかに本物らしく見せるか」が映画の世界なんです。

今度札幌でやる、平田オリザさんの映画(「演劇1」「演劇2」)も観ましたが、見事でした。すべて、ウソ!
僕らは社会的人間だから、必ず「自己演出」をしている。どこにも「本当の自分」なんてない。

(ここからは、インタビューです。ダイジェストで。)


*しごとの原点*-----------------------

猪熊さん : 中島さんの、はたらく原点は?
中島さん : 僕の原点は、大学の映画研究会の仲間5~6人でやった自主上映。

当時70年頃、ビデオもないし、映画は映画館でしか観られなかった。地方にいると情報が入らない時代。東京でやってる映画が、札幌ではやっていない。
札幌では観られない映画をどうするか、というときに、たまたま北大のクラーク会館に35ミリの映写機があって、「ここで上映すればいい!」ってことになった。アルバイトをしたり、街歩いてる人にチケットを売ったりして、紆余曲折もあったけど、1年くらいかかってやっと実現した。

やったー!!っていう、満足度がすごくあった。

猪熊さん : それを仕事にしていきたいって思った?
中島さん : 全然それはなかった。仕事にできるなんて、夢にも思ってなかった。

猪熊さん : 洋さんが、仕事で大切にしていることは?
中島さん : 仕事は生活と同じで、小さな積み重ね。何か迷った時は原点に帰る。大学時代の自主上映は、思い返すことが多い。

猪熊さん : キノにおける、夫婦の役割分担は?
中島さん : 支配人は妻(中島ひろみさん)。私は雑用係。妻のやるいろんなことを、僕がフォローしていく。家事は私のほうが多い。妻が、キノの仕事が圧倒的に多いので。

猪熊さん : 上映作品は、どういう風に決めている?
中島さん : 彼女がいろいろ情報を集めてくるし、配給会社からもいろいろ案内が来る。で、家でも話をして、毎週一回のキノのミーティングで「こうしよう」と話して、最終的にひろみが決める。

猪熊さん : ひろみさんとぶつかったり、意見が割れるときはある?
中島さん : 好みの違うところは当然あるが、個人映画館じゃないから、決めるのは個人じゃなく観客。
選択の基準は、多様性と可能性。 
でもそういうのばっかりやっていたらすぐつぶれるから、その他の多くのこととバランスを考えて決めている。

猪熊さん : キノを運営して、中島さんの変化したことって?
中島さん : 30代の1980年から85年くらい、フリースペース駅裏8号倉庫というところを、12名の運営委員でお金を出しあって運営していた。自分のできることはどういうことかと考えて、札幌の文化の場づくりとして。そこでやっていた約4年半が、自分の人生で一番楽しかった。まだ終わってないけど。

たまたま札幌の4スクリーンが同時に閉館になって、誰もフォローする人が出そうになかったので、その時初めて映画館ということを考えた。だから「(映画館が)子供のころからの夢です」みたいなことは、全然ない。

(変化したことは)8号倉庫のころは、マーケットとかを考えずにやりたいことをやっていたけど、(キノを始めて)社会の変化とお客さんの支えてくれる空気とか、どうなっちゃうのかなと考えるようになった。社会への関心が深まった。宇野常寛さんの本とか、よく読んでいた。

*素敵なあいまいさ*-----------------------

猪熊さん : 最近気になることは?
中島さん : 社会で言えば、原発。今日も一万人集会で、一万二千人大通に集まった。絶対に原発はとめたい。

キノでは、デジタル問題。映画館は一斉にデジタル化している。キノもしていくが、私たちはフィルムも映写機も残す。多くのシネコンでは、35ミリの映写機を撤去している。

全般的な、人とか社会の空気とかでは、白か黒か、善か悪かをハッキリさせたがる傾向がすごくよくないと感じる。僕は積極的に、素敵なあいまいさを大切にしたい。
日本人は、90年代半ばはファジーとかを大切にしていた。今、「海外で勝つにはそうじゃいけない」というのが強いけれど、日本人には、あうんの呼吸とか、目と目で愛を表現したり、が合うと思う。

*会場のみなさんから質問*-----------------------

参加者A : 以前の同級生とは会う? 以前の仲間から、どう言われる?
中島さん : 映研の仲間とはずっと付きあっている。今はサラリーマンや鍼灸師や、いろいろ。出世頭の友人からは、僕が映画にこだわった人生はそんなに評価されていない。僕自身は死ぬとき、この人生でよかったと(言うと)思う。お金はないけど。

参加者B : 好きなことを仕事にする中で生じる、迷いとかジレンマにはどんなものがある?
中島さん : キノをやって2年くらいに、保証興業の話が来た。配給会社と契約して、お客が入らなくてもシアターの収入が保障される、すごく変なシステム。その映画を観てみたら、私たちの基準ではひどかった。まだ赤字で、のどから手が出たけど、話し合ってひろみが「やめます」と決めた。すばらしかった。こういうシアターをやりたい、という基準で始めたのに、客への裏切りになるとひろみは判断した。断ってよかった。そこで断ってなかったら、キノはない。
その時の原点に帰って判断する、という思いが常にある。

自分たちが理念として掲げたのじゃないことも5%くらいはやってて、結局維持しなきゃいけないから迷うけど、悩む、逡巡するってことが大事なんだろうなと。 

参加者C : 上映作品を選ぶのに1年間250本くらい映画を観ると「はたらきっぷ」で読んだが、観飽きたりはしない?
中島さん : 観飽きるのは、仕事なので日常。つまらないのもあるし、結構大変。
僕が思う、素敵な映画の基準で、「先が読める」のは嫌。観て「思ってた通りだった」って満足してるのなら、観なくてもいいじゃんと。

観終わって、自分の価値観と違う、世間の思ってることと違う、そういう時に、映画ってすごいなあと思う。自分の考え、価値観、感じ方をおびやかしてくれる映画が一番好き。


*どうして、就職するの?*-----------------------

ここで、中島さんの話を聞いてどう思ったかを話し合った後、中島さんからの「どうして就職するの?」という質問に対する答えを小グループ単位で発表しました。

あまり正面切ってされることのない質問に、参加者の方たちはそれぞれの視点から向き合っていました。

・社会とのつながり。人との(お客様との)つながり。
・リスクも考えるとここに行きつく。楽だから。
・一つのステップとして。
・自分の中でやりたいことの信念、基準があって、その信念を形にしたのが仕事。
・(おのおの違う)目的のため。人生を豊かにするため、休暇を楽しむため、息抜きのためなど。
・自分だけで稼ぐ方法を知らないから。
・誰かのため。
・なんとなく、その時期が来たから。当たり前だから。
・周りの人を幸せにしたい。ちょうちょのはばたきが台風になるように。

*どれでもいい*-----------------------

中島さん : たまたま僕はしなかったから、訊いてみた。
自己実現、お金、自分のステップ、理由は正直どれでもいいと思う。例えば、就職しないといけない、とか、決めてしまうことがいけないんだと思う。こうでないといけない!って自分を追い込むと、しんどくなるから。

今は仕事を3年くらいでやめてしまう人が多いとも聞くけど、もしも本当にやりたいことと違うとか、本物の自分が見つからないという理由なら、我慢したほうがいいと思う。続けているうちに、違う自分が見つかるかもしれないから、そっちの可能性にかけてみたほうがいい。

もしサラリーマンが自分にとって嫌な仕事になっても、土日の休みに「日曜大学」とか「日曜映画作家」とか「日曜ミュージシャン」とかいう形でプラスアルファしていくことは、すごく素敵だと思う。みんながプラスアルファで、自分はこうなるんだっていう風になれる場づくりを、札幌市ができるといいなあと思う。猪熊さんで言うと、まさしくそういう、別の居場所を作るみたいな(お仕事)。

これが100%だと思っていても、違う自分もあるので、キノにがんじがらめになりたくない。いろいろやっていく中で、違う自分に出会う。

*人に助けてもらったほうがいい*-----------------------

中島さん : 人のネットワークは大事。映画の仕事の中で、ネットワークがすごく大事だったので。苦手な場所に行ってみたら、意外といい人がいたり、そういう人と30年くらいの友人になっていたりもする。とにかく、人に助けてもらったほうがいい。100%自分ではできないから。そして自分が今度は助けてあげられたりする。

「お助けして~!」「頼むから助けて~!

って、たくさん言ってください。


*あいまいなものの良さ*-----------------------

フィルムには1秒間に24枚の写真が流れていて、連続してうつされるとつながって見える。イヌやネコは1秒間に60枚くらいまで写真として認識できるといわれていて、だからイヌやネコは人間のように映像としては見られなし。人間は、視力や嗅覚とか五感は減退して、あいまいになって、自然界で生きる力は減ったけれど、減退することによって映画という文化を獲得できた。それは素敵なこと。

日本人の持つ、灰色的なもの、あいまいなものの良さをすごくキーワード的に感じる。
もっと楽にゆる~く、でいいんですよ!ゆる~く、あいまいに。
若い人がもっと、上の世代に「もっとゆる~く行きましょうよ!」って刺激を与えてほしい。

  *  *

お話が終わり、最後にみんなで紙製のちょびヒゲをつけて、記念撮影をしました。

自分にとっての「はたらくこと」に新しい角度から光を当てる、素敵な時間になったでしょうか。

シアターキノという場所で、そしてほかの場所でも、いろいろな自分の役割を担って、新しい自分を見つけつづけている中島さん。
「違う自分に出会わせてくれる何かを、楽しもう」
というウェルカムな感じが、あたたかくにじみ出ている方でした。

さて次は、どんな「はたらく」に出会えるのかな?
これからの授業も、楽しみにしてくださいね。

(レポーター:後藤 朋子)

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カテゴリ:【しごとシリーズ授業】
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参加対象:*中学生から参加可能です。まだ働いたことのないひと、アルバイト程度だけど、、、というひとも是非参加してみてください。*働くすべての大人も参加できます。働いてないひとも、どうぞ。