札幌オオドオリ大学

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授業詳細

【札幌国際芸術祭連携】

アートかたらナイト~札幌国際芸術祭を応援しよう!~

2014年03月28日(金) 19時00分 ~ 21時00分    教室:オノベカ
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※1:本授業は先着となります。2014年3月27日(木)17時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※2:参加費(飲物付き)として500円いただきます。
あなたは自分の「美術の楽しみ方」を持っていますか?

日本や海外の美術館や芸術祭を巡ったり、
地元作家の展示や公園にある彫刻を鑑賞したり、
楽しみ方は様々です。

自分以外の人はどんな美術の楽しみ方をしているのか、
オススメのみかたを教えてもらいます。

今回は東京都美術館を拠点に、アートを介して新たな発見を実践し、
対話型鑑賞などの様々な美術の楽しみ方を行っている「とびラー」※1の活動を東京藝術大学美術学部特任助教の伊藤達矢さんが紹介。
また、今年の7月から始まる札幌国際芸術祭(SIAF)に参加するアーティストの深澤孝史さんにはつくり手としてのアートの楽しみ方をお聞きします。

札幌からは、札幌国際芸術祭プロジェクトマネージャー漆崇博さん、地図もアートも好きな大浦宏照さんからもお話を伺います。

自分の意外の「美術のみかた」を知り、新たな美術の楽しみを発見していきましょう!


※1「とびラー」
東京都美術館を拠点に、アートを介して、人と作品、人と人、人と場所などをつないでいく活動を行います。さらに、アートの可能性を大きくとらえ、さまざまな人があつまる場を広げていきます。活動の基礎的な力をつけるための各種講座に参加し、その学びを活かして美術館の現場でさっそく実践していきます。
「とびラー」の活動は、学芸員や大学の教員、そして第一線で活躍中の専門家を中心としたプロジェクト・チームがしっかりとサポートしていきます。



主催:ACF札幌芸術・文化フォーラム、NPO法人札幌オオドオリ大学
札幌国際芸術祭2014特別連携事業


(授業コーディネーター:猪熊梨恵)

伊藤 達矢 / 東京藝術大学美術学部特任助教

1975年福島県生まれ。東京藝術大学美術学部特任助教、東京都美術館×東京藝術大学「とびらプロジェクト」、「Museum Start あいうえの」マネージャ。 東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士号取得(美術教育)。 福島県立博物館「岡本太郎の博物館・はじめる視点~博物館から覚醒するアーティストたち~展」の企画監修や、 「福島藝術計画×Artsupport Tohoku-tokyo」企画・運営など、数々のアートプロジェクトを手がける。

深澤 孝史 / 美術家

1984年山梨県生まれ。2011年より取手アートプロジェクトにて、お金のかわりに自身のとくいなことを運用する《とくいの銀行》を開始。2013年、山口情報芸術センター10周年記念祭にて、とくいの銀行を運営しつつ、商店街のまちづくりを劇的に行った《とくいの銀行 山口》。2014年、めぐるりアート静岡にて、土で現像する写真スタジオを運営する《photoground》を制作。

大浦 宏照 / 防災士・北海道防災マスター 測量設計会社に勤務する、アート好きの防災活動家。

1962年札幌の大通公園近くに生まれる。小学校入学までは、自然=大通公園というちょっと歪んだ環境で育つ。室内遊びが得意のはずが、資源系の大学卒業後、何を思ったか地質調査をなりわいとする。専門分野は災害調査。 防災士/技術士(応用理学―地質)/測量士/博士(工学)

漆 崇博 / 札幌国際芸術祭 企画メンバー

1977年北海道生まれ。2004年宮城教育大学大学院修了。
2002年宮城教育大学大学院に在学中、仙台市内商店街において「ロジアート展」を企画。以来、地域コミュニティーと社会を繋ぐ担い手として様々な芸術文化事業の企画・提案・コーディネートに携わる。現在は、一般社団法人AISプランニングの代表理事として、おとどけアート事業(札幌市)、十勝アーティスト・イン・スクール事業(十勝地方)、香川県観音寺市におけるまちづくり事業(香川県)、「トヨタ・子どもとアーティストの出会い」事業(全国)、北海道コミュニケーション教育ネット(北海道)など芸術文化活動を通じた交流事業の運営、企画、コーディネートを行っている。

今回の教室:オノベカ

住所:札幌市中央区南11条西7-3-18
地図を見る

<当日の連絡先について>
電話:070-5067-5320

①授業当日午前10時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②場所についてのお問合せや、やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。

レポートタイトル:アート語ったナイト!

札幌国際芸術祭の開催が少しずつ近づいてきました。今回の授業は、「よりどこオノベカ」にて、アートに縁の深い四人の先生方が、アートについて語り合っていただきました。
アートとの関わり方は、奇しくも四人ともバラバラです。

最初に登場したのは、測量会社勤務の大浦宏照さん。
ドリ大のジオ部員として、関連授業にも多数参加されているフリークです。
「}工、美術は落ちこぼれ。特に(アートの)専門の勉強はしていない。でも、それでいいのではないでしょうか。アートは知識が無くても、それなりに楽しめる」
そう語る大浦さんは、作品を見るときにこだわっていることがあります。
「作品にも「文脈」がある。明かりが見えてくる瞬間がある。購入した版画の模様がダヴィンチの人体}の比率と同じことに気がついた。うちの女神(妻)とも文脈を共有しています」

大浦さんによると、アート好きにはいくつかのフェーズがあるそうです。そのフェーズとは、まちなかアート、美術館、ギャラリー、購入の四段階。特に、美術館とギャラリーの間には大きなギャップがあると指摘します。
「美術館に行くのはいいけれども、それだけで地域のアートは育つのか?でもギャラリーは専門家による専門家のための場所という感じ。僕が行くと『サラリーマンが来たぞ!』という目で見られる。素人は居場所がないのかも!?」
大浦さん自身、ギャラリーにもよく足を運び作品を購入するのですが、周囲にアート好きがいないのが目下の悩みのタネ。大浦さんの切実な願いは、「アーティストとの交流の場{アート好きが集まる場所」があること。そして、アートを共に楽しむ仲間が増えることを何よりも切望しています。
誰か大浦さんに愛の手を!


次の登壇者は、札幌国際芸術祭プロジェクト}ネージャーの漆崇博さん。
芸術祭のプログラムについて紹介していただきました。
札幌国際芸術祭のテーマは都市と自然。都市と自然を、アートの視点から見つめ直します
道立近代美術館は、都市の近代化をテーマに展示が行われます。芸術の森では、中谷宇吉郎博士の娘様の中谷芙二子さんによる霧の彫刻が設置されるなど、自然をテーマにした展示が行われます。赤レンガではカメラマンの掛川源一郎氏と、「ゴジラ」のテーマ曲で有名な伊福部昭氏の文化的功績をたどる特別展が行われる予定。500m美術館では札幌、北海道ゆかりの作家の作品が展示されます。そして、サウンドコンペティションの作品を国際公募したり、札幌市資料館のリノベーションコンペ案に130ほどの応募案がすでに届いているなど、国内外からコンペに注目が集まっています。他にも、「コロガル公園inさっぽろ」、坂本龍一 YCAM InterLab「Forest Symphony inモエレ沼」などなど、多数のパフォーマンス、ライブ、ワークショップ等が行われる予定です。
会場紹介のスライドには、坂本龍一さんが実際に札幌の施設を訪れた際のショットが映し出されていました。


続いて、静岡県から来札された美術家の深澤孝史先生。
福澤さんが、アーティストの取り組みとして頭取を務めるのが「とくいの銀行」です。お金の代わりに自分の得意なことを預け、それを誰かが引き出すことができる銀行です。たとえば、下手なバイオリンを弾く、散歩をする、戦後の話をする、コーラの一気飲みをするなど、各自が得意なことを銀行に預け、それを引き出した人の前で行うわけです。

とくいの銀行が開設されたのは、山口市の「とくい」経済の視点でみたてたななつぼし商店街。しかも、真向かいにみずほ銀行があるという絶好(?)の立地です。
預かった「とくい」の数は888個。
ハロウィンの変装をしながらのアイスの早食い大会、レゴブロックを使ったレゴリンピックの開催、巫女の格好でお祓い、さらには200年後のななつぼし商店街をテーマにした演劇の上演など、イベントに膨らませて地域の人たちを巻き込んで盛り上がるのが面白いところです。札幌国際芸術祭では、開拓時代にタイムマシーンに戻ってしまった!?というナゾの設定で企画を考案中。乞うご期待!


最後は、東京藝術大学美術学部特任助教で、とびらプロジェクトマネージャを務める伊藤達矢先生。
伊藤先生が紹介してくれたのは、東京都美術館と東京芸術大学の連携による「とびらプロジェクト」。
東京都美術館では、「とびラー」と呼ばれるアート・コミュニケータが、作品鑑賞を深めるワークショップの企画や運営をサポートしたり、新しいプロジェクトの提案や実践を行うなど、アートを介した多彩な活動を行っています。とびラーの任期は三年間。選抜方式は小論文と面接です。とびラーが集まってMTを行うのは月二回。主婦、学生、デザイナーから会社を辞めた人など、多様な属性の人がとびラーとして活躍しています。

さらには、「放課後の美術館」と称して、とびラーと一緒に子供が鑑賞子供達に展示を見てもらう工夫をしています。美術作品でツルの屏風を見た後は、上野動物園で動物のツルと戯れるなど、上野の中で連携をとって子供の教育に力を入れています。
「コミュニティーが細分化されるとスキ間が生まれる。社会的弱者の孤独死の原因になっている。それらをつなげるネットワークを可能にするのが公共施設の役割」と伊藤先生は、社会関係資{との関連を交えながら今後の美術館の新しいカタチを提示してくれました。
「創造と共生の場=アート・コミュニティ」を築いて「活きる糧」としてのアートに出会い、「心の豊かさの拠り所」となる美術館の役割は、今後ますます重要になることでしょう。

四人の先生が語った後は、参加者を交えた交流会が行われました。オノベカ特製の鍋を食べながらアートを肴に、いつまでも語り明かす夜となったのでした。

(授業レポート:沢田石 誠)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【札幌国際芸術祭連携】
定 員 :25人
参加対象:自分以外のアートの楽しみ方を知りたい方、 最近どうも美術に興味があるかた、 美術館が好きな方、 ものをつくっている方、 アーティストとおしゃべりしたい方、 アーティストに出会ってみたいかた、 札幌が好きなかた。など。