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授業詳細

【社会】

任期のこり 25 日
「市長」の遺言

2015年04月06日(月) 19時30分 ~ 21時00分    教室:AGT あじと
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※1:本授業は先着となります。2015年4月6日(月)17時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※2:いずれも先着順/定員になり次第、受付を終了させていただきます。
※3:参加費500円(飲物代として)を会場にてお支払いいただきます。
※4:会場の都合のより、立ち見となる場合がございます。その時はご理解いただけたら幸いです。
ワタクシ上田文雄、
次の選挙で卒業します。


「政治」「選挙」「行政」にまるで興味のないあなたへ。
上田さんから、お話があるそうです。

僕の後継者は、次の市長じゃない。190 万の市民です。
これまでは 4 年ごとに「あなたの一票を私に」と言いつづけてきた。
今年は「とりあえず選挙いこう」と言いたいのです。
もうすぐ任期満了ですが「はじめまして」の若いみなさん、待ってます。


<授業内容>
◆見せてよ、市長の手帳
スケジュールと仕事の流れと
人間関係で知る行政のシゴト。

◆自分でつける通信簿
上田市長が上田市政を自己採点。
できたこと、できなかったことを、
洗い流さず、洗い出そう。

◆「たかだか私の 1 票」で何が変わるの?
政治とか行政って、どうして若者たちの
興味をひこうとしないんだろう。
上田市長なりの「若者論」で答えます。


□この授業はåtta(オッタ) プロジェクトの一環です。
åtta(オッタ) プロジェクトとは?!
åtta(オッタ)はスウェーデン語で ”8”
先進国の内、罰則がなく投票率が高い(83.3% 2014年調べ)スウェーデンに続くべく、
まず札幌から投票率を8パーセントあげようと、市内で生活するメンバーが集まり動き出しました。
<スウェーデンの18-29歳の投票率79%、日本37.89% ・30歳以下の政治家は日本の10倍>!

(授業コーディネーター:猪熊 梨恵・テキストメイキング:池端 宏介)

上田文雄 / 札幌市 市長

1948年6月11日北海道十勝管内幕別町生まれ。 1978年道央法律事務所に所属して弁護士業務開始。 2003年から12年間、札幌市市長として一人ひとりの市民が、主役として輝くまち「札幌」を目指す。

今回の教室:AGT あじと

住所:札幌市中央区南16条西4丁目1-10
※当店専用の駐車場がありますが、混雑が予定されますので、できるかぎり公共交通機関でお越しください。
地図を見る

「無農薬米」の米屋と「キレイ」がテーマの自然食カフェ

*授業内容のお問い合わせは、ドリ大にお願い致します

レポートタイトル:ワタクシ上田文雄、次の選挙で卒業します。

ワタクシ上田文雄、次の選挙で卒業します。

ということで、
「政治」、「選挙」、「行政」という分野にこれまでみっちりと関わって来た上田元市長から、
こうした分野にまるで興味の無い方を含めた多くの方々に向けて、お話があった。

åtta(オッタ) プロジェクトという札幌市の投票率を8パーセントあげることを目的としたプロジェクトの一環として行われたこの授業。

「僕の後継者は、次の市長じゃない。190 万の市民です。
これまでは 4 年ごとに「あなたの一票を私に」と言いつづけてきた。
今年は「とりあえず選挙いこう」と言いたいのです。
もうすぐ任期満了ですが「はじめまして」の若いみなさん、待ってます。」
と言う上田元市長。

さて、何を語ったのだろうか。

◆見せてよ、市長の手帳

というわけで、市長のスケジュールについて聞いてみた。
基本的に、外に出て行く用事が毎日あり、量的にとても一人ではこなせないため、副市長と手分けをしている。その際に副市長にはきちんと市長なりの意見や見てほしい事を伝えるようにしているそう。
一方、対内的なものとしては、議会対応がメイン。40ほどの部署があり、さらにそれぞれの部署毎に多岐に渡る担当分野がある中で、事務方の最高責任者として判断を下さなくてはいけない大変な仕事。ここでも副市長との連携が大切になっていて、あまり表には出てこないが、副市長が市長を支えるにあたり、大きな役割を果たされていることが透けて見える。

生活スタイルとしては、夜は12時には就寝し、朝5時に起床。もちろんさすがに元市長も人間、眠くなる事もあるよう。また取材の申し込みも頻繁にあるようで、基本的には15分、長くても30分ほどで対応するそう。

市長に手帳を見せて頂くようお願いをしましたが、見せたくないため普段は持ち歩いていない、とのこと。なんとも残念。

◆自分でつける通信簿

上田元市長に上田市政を自己採点していただいた。

自己採点としては、3.5点。そして、点数をつけると同時に、こうおっしゃる。
「民主主義や市民参加に到達点はない。意欲を持てる社会にしていくことをこれからも常にやっていきたい。自分はあくまで過程であり、点数をつけることに意味はない」と。

具体的に市政を執り行うにあたり、色々な問題があった。
今でこそ我々が普通に利用するチ・カ・ホ(札幌駅前地下広場)だが、かつては財政難のため運営をしていくのが難しいということになった。その時、上田元市長としても、当時の流れとしても、「次の市長に決めてもらう。」ということになっていたが、反対の声が相次いだため、元市長は市民と話し合う事を決意。1,000人ワールドカフェなどの企画を通して、意見を出し合い、ぶつけ合い、実現にこぎつけました。何気なく利用しているものでも背景には色々なドラマがある。

ご自身の考えとしては、旗振りをしていくことが第一義的な役割ではあるが、やはりなるべく話を聞くことが大事である、とのこと。しかし、やはり行政の課題として市民参加を促す前提としての情報の公開・提供が不十分だというのが現状。
ただ、市長になったからには、これまでの市長とは違うやり方でやりたい、という強い想いがある。札幌コンサートホールKitaraも、札幌芸術の森も本当にすばらしいものではあるが、当時市民の声に耳に傾けられたことはない。自分たちが関わった、という実感があるかどうかは、市民の意見の採用の可否に関わらず、市民がその施設に愛着・共感を持って今後利用して行くかどうかにあたっては非常に大きなこと。

だから、チ・カ・ホの一件の際にも、この点を重視した。ワールドカフェでは結果として600人しか集まらなかったのだが、まずはワールドカフェのように市民の声を聞く取り組みをしているんだということを知ってもらえる事が大切であり、市民にも「意見を言っていいんだ」という可能性を提起する事で、市民の一歩を促せるのではないだろうか。

この意味で、元市長は、時には次の市長に委ねるという選択はありだと捉える。上田元市長は前市長から判断を要する案件を引き継いだという経緯もあるが、それを肯定的に振り返る。市民の中で理解度、成熟度が高まる前から性急に判断する事はよくない、と仰る。

「市民参加」これは上田市政を振り返るにあたり、一つの大きなキーワードと言える。

一方で、上田元市長にピンチはあったのだろうか。
本人は「鈍感なので、なかったと思う」と言う。ただ、公契約を結ぶ際の入札競争時に、低価格競争に走るあまり、そのしわ寄せが人件費にのしかかることを防ごうとした、公契約条例が、全国にも成立事例があるにも関わらず、1票差で否決されたことが非常に残念であり、本人の中での一番のピンチだった。

ピンチという話題から、議員と市長との関係性の話に少しうつったのだが、元市長としては議員にはもっと情報発信をしてもらいたいようである。それぞれの出身母体に、密度の濃い情報発信をしてもらい、理想的な合意に近づけるような努力をしてほしいそうである。意見を言う人たちの声を聞くのも大切だが、もし自分や市としての意見と市民の意見の間に違いがあっても、きちんと意見をぶつけ合い話し合う事も大切。ただ受け入れるだけでなく、いかにして一番良いものに寄せて行くか、この努力が今後もっと必要だそう。

ここに元市長の一貫したスタイルを見て取れた。

◆「たかだか私の 1 票」で何が変わるの?

「政治とか行政って、どうして若者たちの興味をひこうとしないんだろう。」というよくある疑問に対して、上田元市長なりに答えてもらった。

やはり元市長としても、そう思わせてしまっている時点でダメだと思っておられる。
だからこそ、少しでも話を聞くような姿勢を見せていくことが大切だし、その際の議論のリーダーシップをこれからの市長や、議員がとっていくことが大切。

やはり「聞く姿勢」ここにつきるようである。

そして最後に上田元市長は熱い想いを語る。

かつて、前市長の後継者を指名するために委員会が発足したが、結局まとまらず、上田元市長のもとに「でたらいいんじゃないか?」って話が来た。でも最初は、正直やる気がなかった。だが、一方で、弁護士を25年やっていて、大きい医療事件が終わり、ほっと一区切りがついた時期でもあった。
その中で、「やってもいいんちゃうんか」とおもうようになった。

上田元市長は札幌市で市長を務められたが、猪熊学長が札幌市出身だから札幌市に愛着がわくように、上田元市長も出身である幕別町の方が好き。だから、それぞれが好きなところで生活をしていけば良く、こうあるべきというような話ではない。

北海道全体の中で住む所や訪れる所を使い分ける事ができるといいな。
人の流れを流動的にし、北海道を立体的に楽しめるようにしていきたい。
道内連携。 
札幌人が札幌市、ひいては北海道を大きくしたといわれるが、札幌人も札幌市だけにいたわけではないし、札幌市に投資される多額のお金も札幌市の人が稼いだお金だけではない。
と、語る元市長。

ただ、思想としては、札幌市が北海道のために大きくなってほしいというのがあったのだ。

北海道全体のために北海道が作られてる捉えた方がよく、そして札幌市の人たちには北海道全体のために何が出来るかを考えてもらいたい。また、札幌市に来た人が各々の地域に帰った後に、札幌市で得た経験やネットワークを活かせるような、そんな存在になれたらいい、とのこと。

幕別町にとって札幌市はなにかしてくれる存在ではない。だが、札幌市は自分らのためにいろいろやってるんだ、という認識があるのが田舎の現状。

だから札幌市長になれてよかったと思うのは、「田舎者が札幌市長になれた」という所に尽きる。
札幌以外の人たちの考えを理解しながら、職務を遂行出来たことが本当によかったこと、だそうだ。

事実、オータムフェスの実現などにも、こういった想いを見て取れるだろう。

そして、最後の最後。

次の市長へ向けて、
「公務員の仕事はやればやるほど、自分(自分のまわりをふくめ)が豊かになれる。
だからがんばりなさい。
これから自分は一市民となり高齢者となるから、僕のためにがんばりなさい。
それがみんなのためになる。そして、安全安心快適な生活ができるような町にしてほしい」
と語り、上田元市長による授業は締めくくられた。

(レポーター:西井大翔)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【社会】
定 員 :100人
参加対象:選挙に行ったことがないかた、市長ってどんな仕事をしているのか知りたいかた、久々に投票にいこうかな〜と考えているかた、札幌が好きなかた、今回初めて選挙権を持ったかた、10代〜40代の方など。