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授業詳細

【雪ドリ部×SIAF LAB】

雪(輪)合戦 かんじきゆきがっせん 〜めざせ!カンジキラー1〜

2016年01月31日(日) 13時00分 ~ 16時30分    教室:札幌市資料館1F SIAFラウンジ
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※1:本授業は先着となります。2016年1月28日(木)20時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※2:いずれも先着順/定員になり次第、受付を終了させていただきます。
※3:参加費無料
お待たせいたしました。
雪ドリ部、今年初の授業は「かんじき」にスポットを当ててみます。
なんで今「かんじき」なの? ダサくない?と思われた方。
ちょっとだけおつき合いください。
札幌は人口190万規模の都市ではありえないほど積雪量が多いことで知られています。
問題は除排雪。
平成26年度は129億円をかけて、除雪車が毎日のように稼働しておりますが、とてもじゃないが間に合わない。
雪かきの対象となる道路の総延長は札幌と石垣島間に匹敵するんです。
家の前に残された雪は道路には出せないし、かといって積み上げておくスペースもない。そもそも雪かきが面倒くさい。
じゃあ消えてなくなれとばかりに、融雪槽、融雪剤、ロードヒーティング。
大人になって雪と接する機会はだんだんとなくなりつつあります。
雪が大好きコドナ(コドモ+オトナ)の雪ドリ部にとってそれはとても悲しいことです。そんなとき思いついたのが「かんじき」です。
昔の人々は、街の中を「かんじき」で雪ふみをして道を作っていました。
そして、子どもたちは遠くにスキーに行かなくても、家の裏に積もった雪で遊んでいました。
もちろん、除雪が必要ないなんてことは言いません。けれど「かんじき」には雪の性質を知り、排除せずに上手につき合って行く、たくさんの知恵が詰まっています。
ぐだぐだと長くなりましたが、言いたいことはいたってシンプル。
雪と仲良くなって楽しんじゃおうということです。
場所は札幌の街の中。ふだんは入らない雪深い場所で、かんじきとスノーシュー(東西)に分かれてはき比べをしながら、そんなにガチではない「雪合戦」をします。第2部は、温まりながら、「かんじき」のちょっと深いい話をさせていただく2部構成です。
冬は家にこもりがちですよね。もっと冬を楽しみたいコドナの皆様、久しぶりに雪遊びしませんか?

【授業の流れ】
<1部>
13:00〜 [はじめに]主旨説明
13:30〜 移動
14:00〜 雪合戦開始
〜随時休憩〜
<2部>
15:00〜 参加者によるカンジキ評価・感想
15:45〜 部長小西による「かんじき」についてのトーク
16:30〜 終了・解散

※屋外の雪合戦に適した服装。手袋、防寒着必須。
※ご自身でお持ちのスノーシューやかんじきがあればお持ちください。

【協力】
創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会、北海道大学低温科学研究所

【監修】
氏家 等(一般財団法人 北海道歴史文化財団 北海道開拓の村 館長 学芸員)

(授業コーディネーター:冨田 哲司)

小西 信義 / 雪ドリ部 部長

豪雪過疎地域における雪かきを現地の人びとと生活を共にしながら研究。研究フィールドは北海道空知。2013年、親雪・克雪・利雪をモットーに、ドリ大三つ目の部活動—雪ドリ部—を創設する。博士(文学)。

今回の教室:札幌市資料館1F SIAFラウンジ

住所:札幌市中央区大通西13丁目
地図を見る

札幌市資料館の1階にあるSIAFラウンジは、過去のSIAFの記録物や、関連書籍が閲覧できるライブラリーを兼ね備えたインフォメーションセンターとして、芸術祭にまつわる情報の他、芸術文化に関する様々な情報を共有、発信するスペースです。そして、SIAFをはじめ芸術文化に関心のある人々が集う交流の場として機能していくことを目指しています。

レポートタイトル:雪(輪)合戦 かんじきゆきがっせん 〜めざせ!カンジキラー1〜

「わあ!いっぱいカンジキがある」 「これ、どうやって履くんだろう?」 「動物の毛皮かな?ザラザラする」 会場に入るとテーブルの上に並んでいるカンジキを見て、コドナ(子供も大人も)は大はしゃぎ。プラスチック製のもの、木で出来たもの、中には鹿の皮を使ったものもあり、授業前から皆興味津々。

 テーブルの上に並べられたカンジキは、古今東西のカンジキで、北方狩猟民が用いた西洋カンジキやホームセンターで販売されている和カンジキ、スノートレッキング使用するスノーシューと様々です。

 まずは、これらのカンジキについての予備知識を参加者に提供せず、いざ雪合戦! 参加者は、和カンジキと西洋カンジキのグループにに分かれ、雪輪(カンジキ)合戦の始まりです。雪輪(カンジキ)合戦のルールはいたってシンプルで、雪玉が当たったり、カンジキが取れてしまったらアウト。お互いの雪山にある旗を先に取った方が勝ちというルールです。

子どもたちは自分で紐の結び方を考えるところからスタートです。「足が固定されたら走りやすい!」「ツメが付いているから凍ってる所も大丈夫そう」「ちょうちょ結びが綺麗にできたから取れないよ」、そんな声があちこちから聞こえました。一方、大人たちも慣れないカンジキに悪戦苦闘しながら、いざ雪合戦スタート。
雪原へと駆け出…せずにロボット歩き。 雪玉をさけてバランスを崩してスッテンコロリン。雪玉を作っている時に、後ろから雪玉を当てられてしまいアウト! なかなか思い通り動けません。気がついた頃には、すぐにカンジキに慣れてしまった子どもチームが、あっという間に旗を取っていました。 その後も何度かカンジキを履き替え、チーム構成を変えたりして、雪合戦を楽しみました。

 ラウンジに戻り、部長の小西からカンジキのお話。昔は各村や町で、カンジキを使って生活道路を作っていたそうです。当時は行政による道路除雪がなく、「雪踏み当番」といって、3〜4人が一列に並び、雪の上を歩いて踏み固め、生活道路や学校へ通学路が確保されていました。当番をサボるとその後3日間は雪踏みをしなければいけない罰則もあったようです。ウッカリ寝坊はできませんね!
戦後、除雪機械が登場し、人力による雪踏みは機械除雪に役割を預けていきました。つまり、カンジキによる雪上歩行は、かつての豪雪地域においては必要不可欠なものであり、地域社会の結びつきを強固なものとする“村掟”でもあったのです。

 授業後の参加者同士でのフリートークでは、参加者からお気に入りのカンジキと感想を一言ずついただきました。「今日の雪はザクザクしていたからツメがついたカンジキが良かった」 「西洋カンジキよりも和カンジキの方が良かった」 「自分の足に一番合うカンジキを見つけた!」などなど。起伏のある山林での狩りに使われていた和カンジキは、軽くて機動力に優れているなど、古今東西のカンジキの使用感が参加者どうしで共有されました。

また、前述の雪踏み当番のみならず、昔と違って生活空間で雪と接する機会も減り、遊び方や遊ぶ場所も限られ、雪との接し方や楽しみ方も変化してきたという話題もあがりました。それらは、道路除雪が地域社会から行政に役割が移ったことにより、雪の上を歩くということが時代とともに変化し、人々の日常を大きく変えたということを示しています。

参加者が手にしたカンジキ、現存する日本最古のカンジキは、実は札幌で発掘されたカンジキである事実、北方圏の様々な雪上歩行具は、雪の上の歩く生活を手放しつつある私たちに何を訴えているのでしょうか?

寒地技術が進展することで、夏季と冬季の曖昧な境界を暮らす私たちは、雪のある暮らしも手放しつつあるのかも知れません。今回の授業を通して、雪の上を歩くということ、雪で遊ぶこと、雪が暮らしにあることを、今一度見つめ直すことができたような気がしました。

(雪ドリ部 ながなわ あゆみ)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【雪ドリ部×SIAF LAB】
定 員 :12人
参加対象:雪とふれあいたいかた。かんじきについて知りたいかた。雪合戦したいかたなど。