札幌オオドオリ大学

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授業詳細

【雪ドリ部×SIAF LAB】

100均で“即席スコップ”を作ろう~目指せ!雪カキラー5~

2016年02月20日(土) 13時00分 ~ 16時00分    教室:札幌市資料館1F SIAFラウンジ
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※1:本授業の抽選は2016年2月12日(金)に行います。(抽選予約受付は2月11日(木)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は2016年2月18日(木)20時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
雪ドリ部恒例の「雪かき授業」も第5回目となりました。
今回の授業は、道産子の除雪力を非降雪地におすそ分けする授業です。

みなさんのご記憶にもありますように、2014年2月上旬から中旬にかけ、全国的な豪雪に見舞われました。
特に14日から15日では、関東甲信を中心とした豪雪は、過去の最大積雪深を大幅に上回るものでした。
普段多雪地域ではない地域が豪雪に見舞われたのが、「平成26年豪雪」の特徴と言えるでしょう。

加え、我々にとって日常的な除雪車やスコップ・ママさんダンプは、非降雪地にはほとんどありません。
そのため「たまたま、まさか」の豪雪は、普段の備えのない地域では甚大な被害をもたらしました。

この「たまさか」の豪雪は、明日かも知れませんし、10年後かも知れませんし、100年後かも知れません。
ずっと先の「たまさか」を恐れていても仕方はありませんが、楽しみながら、道産子の除雪力を非降雪地におすそ分けすることを参加者のみなさんと取り組んでみたいと考えております。
そうです!みなさんの除雪力が試される時がきました。

みなさんの除雪力が試される場は、100均ショップです。
普段の日用品が売られている100均ショップで、“即席スコップ”を作ってみましょう。
たかが100均、されど100均。スコップがない地域でも、100均ショップはあります。

ホームセンターに行けば、すぐに手に入るスコップが無い状況で、我々はいかにスコップの代わりとなるものを産み出せるか?我々のこれまでの雪国の知識と経験 ―除雪力― が試されているというわけです。

ところで、除雪力とはどういうものでしょうか?

除雪力【じょせつ・りょく】
① 効率的な除雪の技法・技術
② 作業者の安全・安心が確保される除雪の技法・技術
③ 自身の体力を他者のために雪かきで提供できる、温かいココロ・姿勢や行動などの多寡
④ 面倒な雪かきをポジティブに捉えられる、前向きなココロ・姿勢や行動などの多寡

何てことはない、いかに雪かきと仲良くするか、雪ドリ部がこれまで追究してきたことばかりですね。

面倒な雪かきをポジティブに捉えられる前向きなココロで作られた“即席スコップ”は、いつかきっと非降雪地での財産となるはずです。
みなさんから提供された財産は、責任をもって我々雪ドリ部が非降雪地へとおすそ分けいたします。
雪ドリ部と一緒に、楽しみながら雪の問題にチャレンジしましょう。



【授業の流れ】

13:00~ [はじめに]主旨説明(雪ドリ部部長・小西)

13:10~ [移動]いざ、100均ショップへ

13:20~ [お買い物]ひとり500円(税別)でお買い物

14:10~ [図工]即席スコップづくり

14:30~ [雪かき]即席スコップ雪かき
14:45~15:00 コーヒーブレイク
15:00~ [発表]即席スコップ発表会
~15:45 [まとめ]ブリーフィング(雪ドリ部部長・小西)、授業終了


【協力】ウィンターライフ推進協議会、創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会

雪ドリ部 / ドリ大3番目の部活

「厄介者」の雪と親しみ、克服、利用する授業や部活動を仕掛けることで、僕らの生活を豊かにする「楽雪」を目指す、札幌オオドオリ大学の第三番目の部活動。

今回の教室:札幌市資料館1F SIAFラウンジ

住所:札幌市中央区大通西13丁目
地図を見る

札幌市資料館の1階にあるSIAFラウンジは、過去のSIAFの記録物や、関連書籍が閲覧できるライブラリーを兼ね備えたインフォメーションセンターとして、芸術祭にまつわる情報の他、芸術文化に関する様々な情報を共有、発信するスペースです。そして、SIAFをはじめ芸術文化に関心のある人々が集う交流の場として機能していくことを目指しています。

レポートタイトル:100均で“即席スコップ”を作ろう~目指せ!雪カキラー5~

雪かき授業もめでたく第5回目となり、ようやく雪ドリ部恒例と位置づけられるようになってきました。雪ドリ部部長の小西が今回の雪かき授業のレポートをします。

《100均ショップにあるもので雪かきはできるのか?》
今回の授業は、道産子の除雪力を非降雪地におすそ分けする授業でした。授業に差し当たって、僕から以下のような問いを参加者に提示させていただきました。

問1.普段冬の降らない地域で雪が降ったらどうする?
2014年2月上旬から中旬にかけ、全国的な豪雪に見舞われました。特に、関東甲信を中心とした豪雪は、過去の最大積雪深を大幅に上回るものでした。普段多雪地域ではない地域が豪雪に見舞われたのが「平成26年豪雪」の特徴でした。群馬県前橋市では、全国から除雪具が寄せられ、前橋市社会福祉協議会を中心に「前橋いっせい雪かき大作戦!」が行われました。

 授業当日は、姉妹校の「東京にしがわ大学」からの短期留学生松井氏・青木氏により、東京での降雪の実状をお話しいただきました。降雪による公共交通機関のマヒは大都市東京にとっては死活問題である上、粘度の高い雪はマンションのドアの開け閉めすら困難とし、居住者を閉じ込めてしまうことすらあり得るのです。

 我々にとって日常的な除雪車やスコップ・ママさんダンプは、非降雪地にはほとんどありません。そのため、普段備えのない地域では大きな困り事となってしまいます。道産子の常識は他の地域ではあてはまらないこともあるのです。

問2.100均ショップで雪かきスコップは作れるのか?
では、このような非降雪地での雪かきに対して、我々ができることはないのでしょうか?そこで今回は、楽しみながら、道産子の除雪力を非降雪地におすそ分けすることを目標に、100均ショップにあるもので“即席スコップ”を作ってみました。

日用品が売られている100均ショップは、まさに参加者それぞれのお家の縮図のようなもの。日用品を寄せ集め、「雪かき」という普段考えもしない新しい役割を与えてあげるのです。

《いざ、100均ショップへ》
 授業の参加者は小学生4人と大人6名の計10人、多様な参加者に恵まれました。彼らは部長の長い話は聞き飽きたらしく、100均ショップに行きたくてうずうずしています。
ここからは、“即席スコップ“づくりの様子をレポートいたします。

 今回お世話になった100均ショップは、「シルク札幌中央店」。いわゆる中規模の100均ショップです。そこから参加者たちは何を見つけ出したのでしょうか?ここで、買い物ルールの説明をします。

===
①お買い物は、最大500円(税別)までなら何を買ってもOK。
②スコップの製作は、あえて工具や材料を用意しません。工具や材料すべてを自分で調達
してください。
③工具や材料の貸し借りは禁止。すべて自分が調達したものだけで、作ってください。
===

 店内で散り散りになった参加者たちは真剣そのもの。タッパと布団たたきを重ねあわせたり、ちりとりとモップを組み合わせたり、クリアファイルとビニール傘をどうやってつなぎ合わせるか考えたりと、まずは雪を集めたりすくったりする四角い器と、その器の柄の役割をする棒との相性を考えていたようです。次に参加者が一番頭を悩ませたのは、器と棒をいかに接続するかというところでした。接続方法に関しては、次の節で。
 ちなみに部長は、「ごましお」を買いました。スコップを作るのではなく、化学のチカラに頼りました。塩(塩化ナトリウム)を撒くことで、凝固点(水が凍り出す温度)を意図的に下げて液体の状態に留めてしまおうと考えました。さらに、黒色は光を集めやすいということで、塩のみではなく「ごましお」にしました。

《“即席スコップ”を作ってみよう》
 一見ガラクタ(?)に見える小物たちを教室に持って帰り、待ちに待った工作の時間です。
工作の一番のキモは、とにかく器と棒をいかに強力に接合するか、というところでした。粘着テープでぐるぐる巻いたり、針金を通したり、ボンドで接着する参加者もいました。
彼らの思い思いの作戦は、はたして雪に抗うことに成功するのでしょうか?

《“即席スコップ”を使ってみましょう。》
 いざ、雪かきです。その前に、部長が当日の積雪の雪質を調べておきました。

===
2016年2月20日12:30 天気晴れ
積雪量:440ミリメートル
雪質:0~200 ざらめ 200~350 しまり 350~440 ざらめ
雪密度:0.31g/cm3
===

 降ったばかりの新雪は0.02~0.07g/cm3、本州の屋根の上に載っている雪は0.3g/cm3以上と言われているので、ほぼ非降雪地でのドカ雪の雪質に似ていると言えるでしょう。ちなみに、建坪面積20坪の家に1メートルの屋根雪の重量は、軽自動車26台分に相当します。このような、この時期の札幌ではなかなかお目にかかれない重い雪質に、参加者はお手製の“即席スコップ”で立ち向かわなくてはならなかったのです。

 結果は、火を見るより明らか。参加者のスコップはいたるところでバキバキと音を立て、砕けていきます。普段のサラサラな雪のようにはいきません。その中でも、雪かきを順調に進める知恵者もいました。柄付のちりとりの接続部分を、ガムテープでぐるぐると巻いただけの小学3年生とお鍋の蓋や焼肉の網で切り崩す東京からの短期留学生の二人です。彼らの共通点は、既成品の加工を極力控えながら、強度を維持するという戦略でした。

《みんなで雪かきを考えてみよう》
 暖冬の札幌の雪に玉砕した参加者たちは、教室に戻り、非降雪地での雪かきについて意見を交わしました。100均ショップでは、既成品の強度をうまく利用できる道具を探し出すこと、札幌の雪と本州の雪はやはり重みが違うこと、普段使用しているスコップがどれだけ有能であること、道産子の日常が実は他の地域では当てはまらないこともあること、などなど。
2014年群馬県前橋市の「前橋いっせい雪かき大作戦!」では、豪雪地帯から送られたスコップは丁寧に洗われ、持ち主に返却されたそうです。また、この雪かき大作戦では、普段接点がなかったご近所どうしの人間関係が生まれ、独居高齢者の見守りシステムの導入へと結びついたようです。前橋を襲った「たまたま、まさか」の豪雪は、豪雪地域との協力と地域社会の結びつきを生み出しました。時に雪かきは、地域社会を豊かにしてくれることさえあるのです。
無残に壊れた“即席スコップ”は身を呈して、当たり前になっている普段の雪の暮らしでのありがたみと非降雪地へのまなざしを我々に与えてくれたのかもしれません。

(雪ドリ部部長 小西 信義)

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【雪ドリ部×SIAF LAB】
定 員 :15人
参加対象:雪かきの好きな人、雪かきがキライな人、スコップが好きな人、雪かきでナニカしたい人など