札幌オオドオリ大学

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授業詳細

【つくろう学科】

つくろう学科by豊栄建設
札幌の現代アートコレクター宅訪問ツアー

2010年11月13日(土) 13時00分 ~ 17時30分    教室:CAI02
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※1:本授業の抽選は2010年11月5日(金)に行います。(抽選予約受付は11月4日(木)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は2010年11月11日(木)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:地下鉄で移動するので、ドニチカ切符がお得です。
札幌の11月といえば、
街がアートであふれるイベント「さっぽろアートステージ」!
つくろう学科by豊栄建設でも、アート関連授業をご用意しました。


今回は3名の現代アートコレクター宅を訪問。

「そもそも、どこで買うの?」、「ギャラリーって何か入りづらい・・・」、「家に飾る楽しさって何?」などなど、
素朴な疑問をぜひコレクターの皆様にぶつけてみてください。

インテリアとしての現代アートの取り入れ方や面白さはもちろん、
北海道の現代アート事情、アーティスト事情を知ると、現代アートの世界がぐっと身近に感じるはず。


そして、アートのある暮らしを体感した後は授業内容を発信!


毎月発行されているドリ大フリーペーパー『クマータス』や、
ドリ大HP内フォトレポート、「さっぽろアートステージ」HP内の市民記者ブログなどに掲載される、原稿作成に挑戦。

(最初に担当者を決めます。)

また、レポート担当以外の方も、つくろう学科内のブログで授業の感想等を発表してもらいます。


来年には市民運動として国際芸術祭のプレイベントも予定されるなど、現代アートの盛り上がりが徐々に高まりつつある札幌。
生活をより豊かにする一つの手段として、多くの人に現代アートを身近に感じてもらえるよう、
まずは自身で体感し、得たことを発信してみてください。


<スケジュール>
13:00 CAI02 集合
※ CAI02:札幌市中央区大通西5丁目 昭和ビル地下2階/TEL 011-802-6438
簡単な授業説明、レポート担当者を決定後、移動。
  ↓
13:30~14:15大井邸
  ↓
地下鉄南北線にて澄川まで移動
15:10頃~15:55山本邸
  ↓
地下鉄南北線にて真駒内まで移動
16:30~17:15中村邸

17:30解散予定


■協力
さっぽろアートステージ500m美術館プロデューサー 端聡
さっぽろアートステージ2010 > http://www.s-artstage.com/2010/

(授業コーディネーター:ドゥヴィーニュ仁央)

大井恵子 / ギャラリー門馬オーナー

2002年京都造形芸術大学通信学部陶芸科卒 現在は札幌市内からちょっと外れた旭ヶ丘で、ギャラリー門馬とギャラリー門馬ANNEXの二つのギャラリーを運営。「友人の家を訪ねるような感覚で、アートを楽しんでほしい」との思いから、自身が主催する企画展から、作家の熱い思いがこもった展覧会、音楽会、食などのイベントなどを行っている。“ギャラリー”の枠にとらわれないスタイルで、アートの世界、人の世界の境界線を無くすことを志している。

山本謙一 / アウラアソシエーツ都市建築設計 所長 一級建築士、NPO法人 アートNPOリンク アドバイザー

1961年札幌市生まれ。北海道大学大学院建築専攻にて卒業。札幌と東京にて、ホテルなどアメニティデザインや医療福祉施設計画等に携わったのち、1998年に設計事務所開設。現代美術のマネジメントにも携わり、時に現代美術評論も。長年にわたる国際芸術地域文化交流が高く評価され、2009年国際交流基金から、アートNPO法人役員として地球市民賞が贈られた。また世界最大級の国際建築家連合(UIA)イタリア世界大会開催時の、サヴォイア旧王宮のギャラリーでの出品作は、「現代日本の建築」(ARTBOX社編)に全国の建築家の一人として収録、全国の主要美術館や図書館に蔵書されている。

中村一典 / ト・オン・カフェ、美術批評

1978年高松市生まれ。立命館大学経済学部卒業。在学中はコミュニティとビジネスの関係を研究する。卒業後札幌市内のギャラリー勤務を経て、ト・オン・カフェを2008年開業。アートでコミュニティを作ることを目指し、またそこでのビジネスの可能性を模索している。

端聡 / 美術家/アートディレクター、さっぽろアートステージ500m美術館 プロデューサー

1960年岩見沢市生まれ、札幌在住。札幌を拠点に活動し、北海道立近代美術館などに作品が収蔵される。札幌のみならず海外での活動も盛んに行い、1996年「VOCA/Vision Of Contemporary Art」(東京・上野の森美術館)で奨励賞、ブタペスト国際彫刻絵画ビエンナーレ(ハンガリー)で美術教育文化財団賞受賞。2000年札幌ドームに屋外オブジェを制作。2008年北海道立近代美術館開館30周期年展「Born in HOKKAIDO」に選出される。近年は舞台の芸術監督としても活動し、パリオペラ座バレエ団エトワール、マリーアニエス・ジローやハンブルクバレエ団プリンシパル、イリ・ブベニチェクとのコラボレーションで、2004〜2007年にスピカ、東京新国立劇場で開催された「融」などが代表作。また札幌市主催イサムノグチメモリアル・モエレ公園グランドオープンにてオープンセレモニー「GRAND」の芸術監督を務めている。2004年度、札幌文化奨励賞を受賞。

今回の教室:CAI02

住所:札幌市中央区大通西5丁目 昭和ビル地下2階
TEL:011-802-6438
(お問合せは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、札幌オオドオリ大学までお尋ねください。)
最寄り駅:地下鉄大通駅1番出口より徒歩2分
地図を見る

CAI 02は「札幌からの新しい創造の発信」を基に、新人アーティストの発掘と育成を目指し、
2008年5月に札幌にオープンしたギャラリーです。

レポートタイトル:札幌の現代アートコレクター宅訪問ツアー レポート

今回のフォトリポートは、授業に参加した坂田さん、旗手さん、加藤さんの三名に書いて頂きました。
どうぞお楽しみください。
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最初に、大井邸の様子を坂田がリポートします。

緑の下生えを覆うように積もる黄色いイチョウの葉と、この季節ならではのビミョーなニオイを漂わせる銀杏を踏みしめ向かったのは、中央区旭ヶ丘「GALLERY門馬」のオーナー大井恵子さんのご自宅。
白にコーディネートされた気品溢れるお部屋には、ドローイング、版画、彫刻、ミニマルアート、分類不能のオブジェ迄、様々なアートピースが掲示されていました。

美術作品と言えば、静謐なギャラリーで額やガラスケースに守られ、整然と並んでいるイメージがありますが、こちらではリビングや台所、廊下の壁、TVの横、ふと見下ろした床などに、剥き出しのままの作品が居座っています。ぼーっとしててぶつかったり、けっとばしたらどうするの!? て感じでビビりつつ眺めていましたが、よく考えればこれらはみんな大井さんの所有物。
自分のモノならば、頑丈なフレームやキャビネットに入れるより、鼻がくっつくくらい間近に見たり、直接手に取っていじり倒したりした方が楽しい。
そんなオーナーと作品の近しい距離が逆に微笑ましく、素敵に思えてくるのでした。

正直アートの造詣は常識以前、ゴッホがどこの国の人かも知りませんが、モンガイカンなりに気になったのは、ミニマルな長方形のフレームの中にイスが象られている藤沢レオさん、
繊細な針金で作られたクレーンのミニチュアの先に、蚊取り線香がぶら下がっているような川上りえさん、
プラスチックのコップを、ライターで炙って穴だらけにした浅野孝之さん、
そして倉庫の壁の塗料が剥げた跡を、黄色いプラスチックで象りした谷口顕一郎さんと、
金工作家として活躍なさっている国松明日香さんの版画など。

大井さん、現代美術家の端聡さん、授業コーデイネーターのドゥヴィーニュさんに、1点1点作品を解説して頂き、最後に生徒の皆さんも交えてのディスカッションとなりました。そこで興味深いと感じた事は、

■作家、コレクター間で、作品の評価は共通なものではない
〜個性の強い美術家同士であれば、ある作品を誰かが褒め、誰かが疑問に思うのは当然の事、その相違の中で作品価値が流動し、作家が成長したり、プライスが上がったりする。

■アート・コレクターは投資家ではない
〜作品を流通させ、価値をつけるのはコレクターだけれど、原初は気に入ったものを手元に置いておきたい、と言うモチベーション。将来の値上がりを見越して好きでもない作品を手に入れる事は無い。逆に自分が気に入っていても、価値がなかなか認められないものは沢山ある。

■コンセプチュアル・アートはコンセプトありきで評価されるものではない
〜例えば前述の谷口顕一郎さんの作品「壁の塗料の跡を象りした物」と言う情報がなくても、そもそも造形として面白い。先ずそこに惹かれ、技法やコンセプトを知って更に理解が深まる。少なくとも大井さん、端さんの考えはその方向。

美術家の方はよく「作品と対話する」と言う言葉を使われますが、その意味が今迄よく分かりませんでした。ですが今回、色んな方にお話を伺い、その対話とは何なのか少し見えた気がします。作品を作る作家と、鑑賞する自分、この距離を少し縮めて、価値や考えを共有する事。作品を投資や収集対象に留めず、作家の生活を助け、応援する気持を持って購入する。それがコレクターのモチベーションであり夢なのだと感じました。自分もいつか、愛すべき作家、作品を見つけ、対話して行けたらと思います。

とても興味深い授業でした。大井恵子さん、端聡さん、ドゥヴィーニュさん、ドリ大スタッフの皆さん、一緒に参加して下さった生徒の皆さん。ありがとうございました!


山本邸は、旗手がリポートします。

山本さんはS-AIR立ち上げ時の代表者でもあり、アートNPO法人の活動にも熱心に携わっておられ、ArtやArtistに対する理解は大変深いものがあると思われました。
山本邸の玄関を開けると壁一面に端聡さんの「Solid Black」シリーズ3部作が。続いて居間へ入るドアを開けると、高幹雄さんの印象的な赤いバラの絵をはじめ、数点の現代アートがコンクリート打ち放しの壁面に何の違和感もなく飾られていました。
何となく“CAIの続きみたい…”と思ったら、CAIの設計者でもいらっしゃいました。ご自身も建築というジャンルのクリエイターである山本さんが、現代アートに目覚めたのは「想像力を刺激するから」とか。
コンセプト・ワークの時に創造力が駆り立てられ、右脳と左脳の両輪がうまく回るのだそうです。「優れた絵画はその時の気分・感情で見方が変わる。想像力を縛らない。現代アートはある意味で詩」という言葉が印象深く残った山本邸でした。

今回、3人のコレクターに共通していたのは、作品のみならず作家との親密な関係でした。それは特に男性二人に共通しており、人物との共感から作品のコレクションに至った経緯を興味深く伺いました。
山本さんは端さんの作品の一番の理解者でもあるようでした。購入され家に飾られている自分の作品を見て、端さんが「カッコいいよ」と自画自賛するのを聞くのも楽しかったし、家に飾ってあっても畏敬の念を持っているのか、「子供がそれにいたずらしたり遊んだりすることはなかった」との言葉は、これからアートと身近なおつきあいを始めたい人にとって、参考になるご意見ではなかったでしょうか。


最後の中村邸は、加藤がリポートします。

最後に訪れたのは、中島公園のト・オン・カフェを経営する中村一典さんのお宅。
部屋のあちこちに犬飼康太さん、森迫暁夫さん、富樫幹さん、相川貢さんなど、最近ト・オン・カフェで個展をした若手作家の小品が並びます。
中でも眼を引くのが、居間の壁を飾る高幹雄さんの大作パネル「アキちゃん」と装飾テーブル。
中村さんの蒐集の中では、高作品が圧倒的な量を占めており、「僕の場合、作家の人柄やセンスを好きになって作品を買うことが多い」と中村さん。
高さんとも、そのユニークな人柄に魅かれ、遊び友達から付き合いが始まったそうです。
NY渡航費の支援で買った作品、食事を奢って一晩で絵を描いてもらった家具、裏面に個人的なメッセージが描かれた油彩など、中村さん自身の物語も一緒にそこにありました。
「作品を買うのは決して敷居が高いことではありません。でもまず、街のギャラリーで好きなDM葉書を集めてみたり、ハガキで売っている作品を2枚くらい買って部屋に飾ってみたりすることから始めてみては」とアドバイスを頂きました。

最後に、授業を通して印象的だった、先生の一人である山本さんの言葉を締めの言葉にさせて頂きます。
「絵は日常と違った次元を自分にくれます。絵と対話しながら生活することで、色々な気付きや仕事への反映があるのです」。

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みなさま、素敵なリポートをどうもありがとうございました!

※写真をクリックすると拡大します。


 

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レポートUP
カテゴリ:【つくろう学科】
定 員 :10人
参加対象:アートに興味がある方。 アート作品に触れたい方。