札幌オオドオリ大学

  1. Home
  2. ドリ大について
  3. 参加方法
  4. 授業・レポート
  5. 先生
  6. キャンパスガイド
  7. 支援サポーター

授業詳細

【ドリ大2050年委員会】

2050年のあなたは、何をしていますか?
ー藤村さんと未来を話そう。未来を始めよう。そんな授業です。ー

2012年04月14日(土) 13時00分 ~ 16時00分    教室:市立札幌大通高等学校 1階 DORIスペース
  • 授業情報
  • レポートUP
  • フォトレポートUP
  • コメント・トラックバック
※1:本授業の抽選は2012年4月6日(金)に行います。(抽選予約受付は4月5日(木)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は2012年4月12日(木)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:本授業は授業協力費として1,000円が必要となります。
2050年の札幌を描いてみよう――簡単にいうと、そんな授業です。
未来のことを考えると、人口減少や少子高齢化、環境問題など、
つい悲観的に捉えがちになります(とりわけ、2011年3月11日以降はなおさら)。

ですが、「もっとポジティブに考えることもできるんじゃないか?」と言って、先生を引き受けてくれたのは、あの『水曜どうでしょう』の名物ディレクター・藤村忠寿さん。
生まれ故郷の名古屋を離れ、札幌暮らしの方が長くなった藤村さんは、これまでの番組づくりを通して、ローカルの魅力や価値の発信の仕方について、色々と考えをお持ちのようです。


藤村さんいわく――

“「街がこうなればいい」という具体的なイメージを持っている者が集まって、勝手に未来図、設計図を作ってしまおうと。
勝手にやるので、企業とのしがらみやら、お役所との調整やら、そんなものは無関係。
とにかく作り上げてしまうことを目的とする。
それも、「子供にやさしい街」とか「福祉を大事にする」とか、
そんなお題目ではなく、えらく具体的な、実現できそうな形を作り上げる。
ぼくがやってきた仕事のやり方が、こういうやり方でした。

「さぁみんなでイメージを考えましょう」というところから始めるのではなく、「すでにイメージを持っている者」たちが、その「すり合わせ」をしていく、そして「内容を高めていく」という感じかな。”

――というわけで、略して「札幌勝手わり学科」は、藤村さんと一緒に熱っぽく、楽しく、札幌の未来像を描いていくための長期プロジェクトの第一弾と位置づけています。

今回は、まずは、「未来を勝手につくる」ための発想や方法や実例について、藤村さんと語り合います。
次回以降は、少人数の「ゼミ」形式とし、時にはゲストを招いての議論、時にはどこかにフィールドワークをしながら、具体的なイメージづくりに取り組み、最後には成果発表を行います。
ゼミへの参加条件や参加方法は、授業の際にお知らせいたします。

「札幌勝手わり学科」のスローガンは、「未来を予測する最良の方法は、未来を発明すること」!
どうぞご期待ください!


 【授業の流れ】
・授業ガイダンス
・藤村忠寿さんとのトークセッション
・ミニワークショップ「2050年の札幌」
・シェアリングと振り返り

(授業コーディネーター:渡辺 保史)

藤村 忠寿 / 北海道テレビ放送 コンテンツ事業室 スペシャリスト エグゼクティブディレクター

1965年名古屋生まれ。 90年、北海道大学法学部卒、北海道テレビ放送(HTB)入社。東京支社編成業務部に配属。 スポットデスク業務を5年間経験した後、札幌本社制作部に異動。翌96年、チーフディレクターとして『水曜どうでしょう』を立ち上げる。02年にレギュラー放送を終えたあとは、同番組のDVD制作を続けながら、ドラマの演出などを手がける。 08年『歓喜の歌』(独ワールドメディアフェスティバル金賞)、09年『ミエルヒ』(ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、放送文化基金賞など)。

今回の教室:市立札幌大通高等学校 1階 DORIスペース

住所:札幌市中央区北2条西11丁目
(公共交通機関でおこしください)
地図を見る

レポートタイトル:2050年授業・二人のレポート

『2050年の札幌はどうでしょう?』

ドリ大史上、最も申し込み人数が殺到し、急遽定員を30名増加した藤村忠寿先生の授業。
広い会場は、あふれんばかりの人、人、人で一杯です。

最初に、ワークシート①を全員に記入してもらいました。
このシートには、2050年の札幌を構想するためのヒントとなる問いが書かれています。

授業は、コーディネーターの渡辺保史さんが聞き手となって、藤村さんが語る形式で進みました。
名古屋生まれの藤村さんは、北大進学を機に来札。
北海道に来たかったそうで、大学時代はバイクで北海道中を回りましたが、あまりにも広くて飽きてしまったそう。大学卒業後HTBに入社。
東京の制作局で五年勤務した後、再び北海道へ。今や札幌暮らしの方が長いくらいです。

「真面目な話の方が好き」という藤村さんは、札幌を「超」がつくほど絶賛。
日本の都市にライバルはない。世界に打って出ることができる都市。
外国に行くと札幌のまちは世界一になることを痛感。東京や大阪と違って規模がちょうど良い・・・etc。
雪のおかげで住みやすくはないが、雪かきで体を動かすことができるメリットを感じているようです。
「札幌を愛しているというよりは、単純に住みやすい。まちにある素材に、何か加えることでグッとよくなる。それは『水曜どうでしょう』の制作を通じて実感した」とのこと。

では、藤村さんは、2050年の札幌をどうイメージしているのでしょうか?
・ 2050年の未来を色で表すとしたら?
うすい青。晴天でも曇りでもない。悲観はしていないが、楽観もしていない。

・ 2050年へ向けて気になることは?
  戦争と政変。生活の本拠地は札幌だが、屋久島や愛知の田舎あたりもいい。
2050年までに無くなって欲しいものは、原発とクルマ。
逆に残って欲しいものは、自然と道庁の赤レンガだそうです。
 「震災など社会状況を考えると暗くなるけど、明るくなればいい。今をどうすればいい、という議論ばかり。
だが、未来は作ってしまえばいい」と藤村さんは熱く語ります。


日本の人口は2050年までに現在より3000万人減ると予測されています。
北海道の人口は今より160万人減で355万人。
北海道の半分くらいは無居住ゾーンが増えて、ますます都市に人が集中する傾向が増えると予想されています。
「人が集中するところに人を集めるのが効率良いのは当たり前のこと。
消滅するまちがあるが、それは仕方のないことで、感傷的になってはいけない。
今と同じシステムを維持するのは難しい」と力説。2050年という未来を考える上で、人が減っていく方向に合わせてどうするかを考えることが重要です。
生徒さんの意見の中で残って欲しいもので多かったのが、人との繋がりという答えです。
「心のことを殊更に強調することの危うさを感じる。
思考力が低下した人が多い。何かをやろうと思えば人はかたまっていく。
助け合いという言葉で物事を進めていくのは戦争につながりかねない」。
そう藤村さんは苦言を呈していました。

また、残って欲しいもので日本的なものという回答をした中学生に触れ、「良い時代になった」と感嘆。
かつて卒業文集に、「オーストラリアで獣医になる」と書いた過去を打ち明けてくれました。
生徒さんの中に、何が何でも札幌を出て行く、という回答は皆無でした。

「この時代だからこそ、未来を考えないといけない」。そこで、コーディネーターの渡辺さんは、「生徒さんに「2050年委員会」の増殖を呼びかけました。
「今無いものをどう見せるか。必要なのは、方法、メディア、場所。今ないものをどう見せていくか。そのためにもメディアが大事。妄想力も必要。こぢんまりとおさまらない、ぶっ飛んで飛距離を出すようなアイディアが必要」と藤村さんは力説します。

では、どんなアイディアが必要なのか?
それを、前半終了後の休憩時間中にワークシート②に記載してもらいました。

後半は、ワークシート②の答えに、藤村さんが厳しい突っ込みを入れながら一刀両断していきます。
2050年に札幌はどんなまちになっているか?という問に対して、多かった答えは、イベントで盛り上がるまちです。
「イベントが我々にとって何が良いのかを考えなければいけない」とバッサリ。もっとメリットを見つけないといけないのです。

藤村さんは、個性的な回答をピックアップしていきました。
正体不明なまち、サザエさん的なまち、札幌オオドオリ大学が中心の街(この授業のためにわざわざ大阪から来てくれた生徒さんの回答です)、動物が一人歩きできるまち(熊を駆除することの是非について盛り上がりました)、子供が多いまち、お金のかからないまちなどなど。中でも、藤村さんが注目した回答は、「少しだけ住みにくい街」です。
生徒さんの意図は「機能的すぎて、人間が本来持っている感覚が衰えるから」とのこと。藤村さんが、「ふっと力が抜ける。合格!」と力強く太鼓判を押していました。

途中、嬉野雅道さんも飛び入りで意見するなど、思わぬサプライズも。
最後まで藤村節は絶好調でした。

さて、授業はここまでですが、続きは、藤村さんとゼミ形式で勉強会を月一回設ける予定です。企業や組織とのしがらみになど一切抜きに、2050年の札幌の街の未来像を勝手にわりと具体的につくってしまうゼミ。
最終的には、年度末に成果発表の授業を行い、札幌市に提言するところまでいきます。
「まちづくりの敵は同じことをやっているコミュニティーをお互いに批判すること」という藤村さんの頭の中には、すでに2050年の構想がある模様です。
今回の授業に参加してくれた生徒さんとスタッフを対象に、課題作文を提出してもらって、10名のゼミ生を選抜します。
どうなるか、乞うご期待!!

(レポーター:沢田石 誠)

===

『「あるものをどう生かすか!」〜藤村先生の授業を受けて〜』

 みなさんは、2050年の札幌はどんな世界になっていると思いますか?
 2050年…人口減少・少子高齢化・環境問題など、ついつい悲観的なものことばかり思い付いてしまいますよね。
というか2050年って38年後…。何歳だ?

 今回はそんな中、2050年の札幌について、『水曜どうでしょう』で有名なディレクター、藤村忠寿氏が先生になって語るとな!?これは行くっきゃない!
その証拠に生徒は過去最高の80人! やはり、やっぱ皆さん藤村先生の話は気になりますよね!僕もあまりに気になりすぎて、横浜から飛んできました(笑)

 授業の流れについては沢田石さんが詳しく書いていただいたので、僕は藤村先生が語られた中で特に印象に残ったことを中心に書いてみたいと思います。

◉藤村先生の印象

▶熱い!!
▶まじめ!!
▶客観的に物事を俯瞰できる方!!

 『水曜どうでしょう』を見ている限りは「まじめ」というイメージはあまりありませんでしたが(僕だけ?)、社会や未来がどうあるべきか、どうしていくべきか、ということを常に考えながら行動されているんだな、という印象を受けました。
そして「痩せたねー」、という声言葉もちらほら聞こえました(笑)。

◉藤村先生の考え方

「あるものをどう生かすか!?」

 藤村先生は、意外にも0から1を作ることがあまり得意ではないそうです。
 『水曜どうでしょう』でも、今あるものをどう生かしていくか?ということを念頭において番組を制作されたそうです。
 「現状では今回の場合は、2050年(現状では)人口減少・縮小は避けられないの。それは(今のところ)確実。だし、それを踏まえてどうするか考えるべき」、とおっしゃっていました。
 むしろ、「下がること」に注目して良い方法・発想転換をしていくすべきで、その事態をどう改善していくか、ユーモアさを持つべきである、とのこと。
ユーモアさは人間の英知であり、想像力であり、文化の本当の底力であるとのことです。
 なるほど、このような考えのもとで『水曜どうでしょう』は生まれたのですね!
◉藤村先生の方法論

「まちづくりは外にいる人達を味方にする」

 まちづくりを行うにあたって、一番の敵はどこか? それは、意外にも同じ街まちの別のまちづくり団体なんだそうです。みんな自分の団体が一番だと思って足の引っぱり合いをしてしまうケースが多いとか。
 まちづくりは、自分のまちの中だけ街で完結するよりも、まずは自分のまち街以外の人に向けて発信して、まちの外にいる人達を味方にするべきだそうです。
外の方々が「(例えば)札幌はいいことやっているな。楽しそうだ。」等と評価するようになると、札幌の方も、「そうなのか!」と地元を再評価するさせるここが可能になるそうです。
 この方法は藤村先生が『水曜どうでしょう』を制作するプロセスで学んだ方法だそうです。『水曜どうでしょう』も全国の地域で放送され、全国にファンが根強くいらっしゃいますよね。
 実は僕もファンのその内の一人で、「札幌に行けば『水曜どうでしょう』がある!」なんて思ったくらいですから(笑)
 なるほど、確かに他のまち街の人からが自分の街まちを褒ほめられると「そうなのか」等と納得してしまうことが、ありますよね。
まちづくりは、って結構自分の地域だけで完結されてることが結構多いと思うので、これは今すぐ実践するべきだなと感じました。


 藤村先生のお話を聞いて、生徒さんの中には、最初は悲観的な意見を持つ方が多かったですが、2050年をプラスに考えることができるようになった方が多く見受けられました。
 日本は誕生以来ずっと発展してきたので、なかなか「下がる」ことにプラス思考をするのは難しいかもしれません。
でも、藤村先生の考えをお伺いすると、縮小することも楽しく考えることができますね!日本人が今まで経験したことのない、人口が減少していく(であろう)これからの日本。
そんな時代をリアルタイムで経験できるのは僕たちだけです。
もちろん楽観視してはいけませんが、藤村先生のお話を聞いていくうちに、これからどうなっていくのか、楽しみにすらなってくる。
そんな貴重な経験をみんなと共有することができました。

(レポーター:高畑 陽馬)

※写真をクリックすると拡大します。


 

この授業への皆さんからのコメント

コメントがありません。 ご質問・ご感想など、コメントをお書きください。
コメントを投稿するには、会員登録した後、ログインして頂く必要があります。

この授業への皆さんからのトラックバック

どさんこ気になるニュース、第二回目。 これは、どうも気になるなーと思ったニュースをまとめて束ねてポイしちゃおうというコーナーだよ。 ほろほろメンバー周辺で好評だったのでめでたく第二回目!祭りだ祭りだ気になる祭り!
2012年03月30日(金) 22時23分【ほろほろ北海道 どさんこブログ】

トラックバック用URL

トラックバック
上の画像の英数字を、上記テキストボックスのurlのあとに入力して送信してください。
例)http://odori.univnet.jp/subjects/trackback/87/a1b2c3d4e5
また、トラックバックは承認制のため表示に多少時間がかかります。


レポートUP
カテゴリ:【ドリ大2050年委員会】
定 員 :80人
参加対象:札幌の未来を「自分たち事」として考えてみたい人